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506XX・507XX(Type Ⅰ・Ⅱ)徹底解説|最希少ジャケットの年代判定と市場価値

506XX507XXType1Type2希少Big Eトラッカージャケット

公開:2026.05.31

なぜType Ⅰ・Ⅱは超希少なのか

506XX(Type Ⅰ)と507XX(Type Ⅱ)は、現存するリーバイスジャケットの中でも圧倒的に希少な存在です。506XXは1936年から1953年の約17年間、507XXは1953年から1962年の約9年間しか製造されていません。この期間に生産された個体が80〜90年近い歳月を経て現存しているのはごく僅かで、良好なコンディションのものはさらに希少です。ジーンズに比べてジャケットは着用による摩耗・補修・廃棄が多く、現在市場で見かけることはほとんどありません。型番の「XX」はかつての品番管理上の表記で、日本のコレクターが「XX型」と呼ぶ最古期の仕様を示します。ヴィンテージ市場においてType Ⅰ・Ⅱの出品を見かけた際は、高額であるが故に偽造や誤認も多く、慎重な真贋確認が必須です。

506XX(Type Ⅰ)の詳細仕様と判定指標

506XXの最大の特徴は「胸ポケットが1つ(左側のみ)」という点です。右胸にポケットがないことで即座にType Ⅰと判定できます。初期個体の内部にはウールのブランケットライナーが付いていることがありますが現存は稀です。ウエストラインは独特のカーブを描き、裾に向かってわずかに広がります。赤タブ導入(1936年)以降の個体はBig E仕様で、背面のシンチバック(腰部の調整ベルト)があれば1937年以前の超初期品の可能性があります。ジッパーはScovill・Conmar・TALONの順に移行し、TALON 42の刻印があれば1950年代中頃の年代指標となります。隠しリベット(バックポケット内側からのみ確認できる鋲)は1937年以降の仕様です。Jacronパッチ(革風ボール紙)は1954年以降で、それ以前は本革パッチです。本革パッチ×Big E×Scovill/ConmarジッパーはType Ⅰの中でも最初期を示す三点セットです。

507XX(Type Ⅱ)の詳細仕様と判定指標

507XXはType Ⅰの後継として1953年に登場した「Type Ⅱ」です。Type Ⅰとの最大の違いは①胸ポケットが2つになった②ウエスト部分にアコーディオン状のダブルプリーツが追加されたの2点です。プリーツは着用時に内側に折り込まれてフラットに見えるため、ジャケットを裏返してウエスト付近を確認してください。製造期間は1953〜1962年の約9年間と短く、すべての個体がBig E期またはそれ以前の仕様です。TALON 42ジッパーが1950〜60年代前半の定番で、後期はTALON(数字なし)への移行期と重なります。Jacronパッチへの移行(1954年)が507XXの中間にあるため、本革パッチ個体(1953〜1954年頃製)はType Ⅱの中でも特別に希少です。ブランケットライナーはType Ⅱで廃止されており、507XXで内部に裏地が付いていれば後付け改造の可能性があります。

Type Ⅰ・Ⅱの真贋確認ポイント

LVC(Levi's Vintage Clothing)がType Ⅰ・Ⅱの復刻品を製造しているため、真贋確認は必須です。最初に確認するのはケアラベルで、「LEVIS VINTAGE CLOTHING」の表記があれば即座にLVCと判定できます。LVCはケアラベルに「MADE IN JAPAN」など製造国表記も入っています。次にタブを確認しますが、LVCも同様にBig Eタブを使用しているため、タブだけでは判断できません。ジッパープルの刻印・金属の酸化具合・縫製糸の退色の自然さ・ボタン裏の工場コード番号を総合的に確認してください。Type Ⅰ・Ⅱのオリジナルは金属部品が適度に酸化してくすんでいます。新品同様に光り輝くボタンやジッパーは交換品の可能性があります。タブの縫い付け周辺の縫製糸の退色がタブ本体と一致しているかも確認ポイントです。タブだけが不自然に新しい場合は後付けを疑ってください。

市場価値と購入ガイド

Type Ⅰ・Ⅱの市場価値は年代・コンディション・サイズによって大きく異なります。おおよその目安(良好なコンディション):506XX(Type Ⅰ)は30〜200万円以上で、シンチバックあり・本革パッチ・ブランケットライナー残存の個体は特に高額になります。507XX(Type Ⅱ)は20〜100万円以上で、本革パッチ個体(1953〜54年頃製)はさらにプレミアムが付きます。購入前の必須確認:①ポケット構成(Type Ⅰは左のみ1つ・Type Ⅱは2つ+プリーツ)②タブ・ジッパー・パッチの年代整合性③ケアラベルの有無と内容(あれば1971年以降またはLVC)④縫製糸の退色・経年状態⑤サイズタグの形式と記載(時代ごとに異なる)。Type Ⅰ・Ⅱはヴィンテージ市場において常にコレクター垂涎のアイテムです。真贋に疑問が残る場合は専門家への相談や、現物確認ができる国内ヴィンテージ専門店での購入を推奨します。

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